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こんな本を読みました。
「男の子のしつけに悩んだら読む本」(原坂一郎、すばる社)
女親には理解できない男の子の行動を説明し、男の子育てのコツを教えてくれる本です。
なんで片付けないの!
いつまで遊んでるの!
という叱り方は伝わらない(子供の答えは、なんで片づけないの?遊びたいから。いつまで遊ぶの?わかんない。以上)だとか、
動くもの、音が出るもの、危ないもの、汚いものに対して衝動的な興味を抑えられない習性だとか、
面白い考察が書かれていました。
中でも最も大事なことは、「受容」だと書いてありました。要するに、一度受け入れることです。例えばジャングルジムに登った子供が「ヤッホー!」を手を振ってきたら、第一声を「なんでそんなことするの!危ないでしょ!」ではなく、「はーい!よく登ったね、危ないから降りてね〜」と一度肯定するのが大事なことだそうです。
男の子(うちの息子の場合)はとにかく高い所には登る、やたらジャンプしたがる、水たまりには踏み入れる、枝やら葉っぱやら拾う、停まっているトラックに触りたがるなどなど意味不明な行動が多くてしかも「何が何でも一度やってみないと引き下がらない」のです。
やる前に制止、あるいはやっている所を中断させると言い難い不満が溜まるらしく、駄々っ子に変貌。なだめるのが大変です。一度、少しだけやらせてみる。危ないもの、迷惑になるものに関しては、やりたいんだね。と気持ちを受け止めてやって、根気よく言い聞かせるのが良いみたいです。
包丁での調理なんかも、真似したがるのを親が拒否するのではなく、ペティナイフでキュウリ一回切らせてあげれば意外にすぐ飽きて、ダメッ!から始まる30分の大泣き→なだめよりずっと効率が良いのです。親の都合だけでなく、子供にとって、やってみたい興味の芽を潰されると、自分からやろうという積極性が少しずつ失われて行くのだそうです。親の何気ない行動が発展途上の子供の性格を変えていくのですね。
ここからは知人に聞いた話です。
2人の男児のお母さんが、もう何年も前、下の子が生まれたときに新生児にかかりっきりになり、お兄ちゃんとの対話が少なくなっていたそうです。お兄ちゃん(当時3歳)は自分なりにお母さんを手伝おうと、また気を引こうと、お皿洗いをしようして洗剤を床にこぼしてしまったそうです。その時、お母さんは「こら!触っちゃダメって言ったでしょ!!」とつい勢いで叱ってしまったのです。すると、お兄ちゃんは様子がおかしくなり、1週間くらい表情がなくなり、笑わない、怒らない、何を言っても「うん」しか言わない子供になってしまったそうです。
その時のことを本当に後悔している、とそのお母さんは言っていました。どんなに自分が忙しくて大変でも、上の子の気持ちを考えてあげればよかった、聞いてあげればよかった、と。
受容。
子供相手に限らずあらゆるコミュニケーションに当てはまることです。他人を受け入れるキャパシティーのある人は、優しい人になれると思う。
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